インターンシップ(1) 〜 米大統領選挙

米国の大統領選挙をめぐる共和党全国大会が28日から始まりました。日本の選挙システムと全然違うので、いまひとつよく分からない米国の大統領選挙ですが、二大政党がそれぞれ行う全国党大会で党の代表候補者が正式に指名され、いよいよ一騎打ちが始まるというものです。
その党大会、私が学生だった時に通信社のインターンシップで体験したことがあります。

前の投稿でお伝えした通り、私が写真を撮り始めたのは米国の大学のジャーナリズム学部生の時でした。
20歳の私は、学生数5万人のマンモス大学で毎日発行される大学新聞の取材にカメラを持ってはりきって動き回っていました。その頃は予備選挙が行われており、キャンパスにも各党の候補者が訪れては、取材に出かけていたのです。

ある日、フォトジャーナリズムの教授が大学新聞の写真部の学生を集め、通信社のインターンシップがあるよと教えてくれました。
聞けば、夏に開催される民主党と共和党の全国大会の期間中、AP通信とロイター通信の写真部で、カメラマンが撮影したフィルムを編集部まで運ぶ「フィルム・ランナー(film runner)」の仕事ができるということ。
ギャラや飛行機代は出ないけど、期間中の滞在先は手配され、滞在費はかからないこと。
民主党大会はニューヨーク市のマジソンスクエアガーデンで、共和党大会はテキサス州ヒューストンのアストロドームで開催されること。
このインターンシップは、オハイオ州内にあるセントラル州立大学のミカエル・ダンスカー教授が学生のためにと通信社に掛け合って始めた活動で、近隣の大学に声をかけながら毎年やっている、といったことが伝えられ、参加希望者はすぐに申し出るようにと言い渡されました。

わーっと色めく学生たち。でも、地元紙でのインターンシップや旅行など、すでに夏の予定が決まっている人がけっこういます。
私はといえば、話を聞きながらもう心は決まっていました。これは行くしかないと。
すかさず参加表明をすると、我がオハイオ州立大学からは、リサ、ベス、私の女子3人に男子1人を加えた4人が参加することになりました。

7月の民主党大会が始まる前に参加者が集まったミーティングで、このインターンシップを取りまとめるダンスカー教授から、「APとロイター、どっちがいい?」と希望を聞かれました。男子は皆、AP通信に手を挙げました。
私は、アメリカをベースとしない通信社がこのイベントをどのように報道するのか興味がありました。歴史もあり、日本でもよく知られたロイター通信を希望すると、同じ大学のリサとベスもロイターにすると言います。
これでインターン先は決まりました。

世界中が注目するイベントで、世界を代表する通信社に飛び込むのです。わくわくした気持ちではちきれそうになりながら、民主党大会が開かれるニューヨーク行きの飛行機に乗りこみました。  (つづく)

kxhnyc9207.JPG 
(民主党大会の入場許可証。1日のうち午前と午後でそれぞれ発行するので枚数が多い。)                                                  

| Sayuri Inoue | 【体験記】 「インターンシップ 〜米大統領選挙」 | 23:29 | comments(0) | - | - |