カメラと写真の展示会「CP+」2015に行ってきました

私にとっての2月の恒例行事といえば、節分、バレンタインデー、そして、カメラと写真の展示会「CP+」 であります。
今年も新製品に出会うべく、パシフィコ横浜に行ってきました。
CPplus01825.JPG

4日間のイベントでは、プロカメラマンによるワークショップやマーケティングのセミナー、メーカーの技術者によるトークなど、参加したくなる催しがいっぱいなのですが、何しろこの日の来場者は1万6千人以上。
限られた時間と集中力で、今年も展示会を見るだけで精一杯でした。
CPplus01854.JPG

ぐるりと回って今回気になったのは、各メーカーで展示されているレンズに真っ二つに切断されたものが多かったこと。
私がよく使うキャノンの24-70ミリズームレンズもこの通りです。
CPplus01850.JPG

ペンタックス645Zのカメラも真っ二つ。
CPplus01860.JPG

ツァイスのブースにいたっては、すべてのレンズが切断されていて驚きました。
CPplus01826.JPG
「ルパン三世」の石川五右衛門が、愛用の斬鉄剣で切ったのではと思うほどの美しい切り口。
その構造のありようが美しく、見ていてなんだか萌えます。

去年は、ヘルメットや自分の身体につけられる小型のウェアブルカメラがたくさんあったのが印象的でしたが、今年は目につかず。
無人撮影用のラジコンによるプロペラ機もあって、去年は小型のカメラがつけられていました。
cp+_08.JPG

同じメーカーのものか確認しませんでしたが、今年は無人撮影機もこんな頑丈なものに進化。
この機種は、汎用のキャノンのEOS 5D MarkIIIを搭載することができます。
CPplus01856.JPG

こんな重たいものを載せられるとは驚きですが、ラジコンの操作に自信がないと怖くてMarkIIIは載せたくない気も。。。
とはいえ、こうした最新機種が一堂に会し、手にとって触れることができるこのイベントは、技術の進化を体感できる貴重な機会でしょう。

そんな中、今回一番印象に残ったのは、「撮った後でピント合わせをする」というアメリカのメーカー、LYTROのILLUMというカメラです。
CPplusillum.jpg
(LYTRO社ホームページよりスクリーンショットで掲載)
 
普通にカメラで撮るのですが、撮影した画像データを本体の液晶パネルである「タッチスクリーン」か、タッチパッドに読みこんで、触れたところにピントが合うというものです。
専用の画像加工ソフトウェアを使うと、3D加工も簡単にすることができるというもの。
CPplus01828.JPG
 
これまでは、いくらフォトショップなどで後から加工ができるとはいっても、きれいな写真を撮るためには、ピント合わせや露出設定をいかに撮影時に最適なものにできるかが勝負でした。
そうしたカメラの基本ともいえる撮影行為のあり方を大きく変革する技術に、目からうろこが落ちるようでした。
去年の12月に発売されたばかりとのこと。
写真の可能性が広がるようで、革新的な製品にふれてわくわくしたひとときでした。
| Sayuri Inoue | 【体験記】 写真展レポート | 23:54 | comments(0) | - | - |
カメラと兵器 〜CP+2014の展示会より


子どものとき、写真好きだった祖父との話の中で、カメラなどの光学機器がかつては軍事利用されていたことを聞いて驚いたことがあります。
レンズの性能が敵の発見に重要であることは今も変わらないと思いますが、ドイツでも日本でも、歴史の中で軍需によって磨かれた技術が、写真をはじめとする映像機器で今は平和利用されていることをそのとき初めて知りました。
祖父が愛用していたジッツォ(GITZO)の三脚も、「フランスが機関銃載せてた台だからびくともしない」と賞賛していて、そうか付属機材も軍事品だったのかとびっくりしたものでした。

スポーツ写真を撮るようになってから、一脚は必需品。
私もジッツォ(GITZO)を使うようになりました。
脚を伸縮させるとき、くるくると回すだけで調節できるのが私には何よりも使い勝手がいいのです。
きっちり固く閉まる安定感に加え、ゆるめるときは私のしょぼい握力でも労せずできて、気に入っています。
ただ、当時手にしたものは鉄製で、持ち運びには重いものでした。

先日出かけたカメラと写真の展示会「CP+」で、ジッツォ(GITZO)のブースにあった一脚を持つと、あまりに軽くてびっくり。
カーボン製はやはりいいですね。もう鉄製など販売してないようです。
GITZO一脚.JPG


会場内には、日本カメラ博物館の展示があり、スポーツの撮影現場で使われた機材などが紹介されていました。
1964年の東京オリンピック当時に使用されたものなど、古いものは望遠レンズがいかにも重そうです。
これを抱えて、マニュアルでピントを合わせていたのですから、当時の苦労が偲ばれます。

そんな中で、ひときわ目を引いたのがコレ。
photo sniper FS-2.JPG

説明書きには、「フェド+KMZフォトスナイパーFS-2」とあります。
「フェドなどに装着するガンタイプのレフレックスハウジングとストック」と書かれると、何のことやらさっぱりわからなかったのですが、ソ連時代の「フェド」ブランドのカメラにミラーボックスをつけたもので、ライフルのように持って引き金を引くとシャッターが下りるという、まさに兵器型のカメラです。
300ミリのレンズが装着されており、木製のストック部分は、一脚のように支える役割のようですが、これ、普通に持ったら手ブレがひどそうです。

英語で「写真を撮る」ことを「shooting」、シャッターチャンスを求めて歩くことを「picture hunting」という銃関連の単語を使って表現しますが、このカメラはその表現ぴったりですね。

第二次世界大戦中に軍用として世に出てから、KGBも使ったといわれているようですが、今でも「フォトスナイパー」という製品名で生産されていることは知りませんでした。
ただ、今の時代、このカメラで何を撮るのでしょう?
カメラを向けることは銃口を向けるようで、とても人を撮る気にはなりませんが、どんな意図で生産されているのかは興味深いところです。

※CP+について、「カメラと写真の展示会「CP+」に行ってきました」の記事も投稿しています。  

| Sayuri Inoue | 【体験記】 写真展レポート | 23:46 | comments(0) | - | - |
カメラと写真の展示会「CP+」に行ってきました

カメラと写真の展示会「CP+」が今日から始まり、パシフィコ横浜へ出かけてきました。
cp+_05.JPG

各メーカーが販売予定の新製品をいちはやく手に取って体感できる場であり、写真や映像に関するワークショップやセミナーも数多く開催される総合イベントなのです。
事前申し込みをすれば、誰でも無料で入場することができます。(当日入場料は1500円)

cp+logo.JPG

主催者発表で、今日の来場者は11,750人。
メカ系のイベントは、やはり男性が圧倒的に多いですね。
カメラを持っている人も多い。メーカーによってはコンパニオンのきれいなお姉さんたちがいて、レンズを向けるおじさんたちに笑顔で応えてくれます。

cp+_02.JPG

cp+_01.JPG

このイベントの売りは、これから販売予定の最新カメラに触れることができることでしょう。
お店と違い、メーカーの方が直接説明をしてくださるのもありがたいです。

富士フィルムのブースでは、技術者の方によるカメラの点検サービスをしていました。これはいいですね。

キャノンは新機種だけでなく、さまざまな機種を手に取ることができ、望遠レンズの体験コーナーもあります。
cp+_03.JPG

cp+_04.JPG

うろうろしていて気になったのは、車や自転車、サーフボードの先やヘルメットなど、あちこちに装着できて、動画が撮れるカメラのブースが多かったことです。
ファインダーをのぞかずに、これまで撮れなかったアングルでの撮影が可能になるというもの。アイデア次第でいろいろな撮影が楽しめて、SNSや投稿サイトに気軽にアップできるのですからおもしろそうです。

cp+_06.JPG
(これは身体に装着したもの)

今回のイベントには115社・団体が出展おり、ヨドバシカメラではお目にかかることができない天文写真のカメラや、空撮カメラのメーカーの製品を見られることもここの良さだと思いました。

cp+_08.JPG
(ドラえもんの道具みたいなプロペラで空中を飛ぶカメラ。)

カメラだけでなく、カメラバッグやフィルターなどのアクセサリー類、フォトブックのメーカーの展示もあり、写真や映像に関わる製品や技術を幅広く体感できるイベントです。
今日は参加しませんでしたが、プロカメラマンによる写真の撮り方講座や、技術者によるトークもあり、学ぶ場としても活用できそうです。
2月16日まで開催されています。

※CP+の展示より、「カメラと兵器」の記事も投稿しています。
 
| Sayuri Inoue | 【体験記】 写真展レポート | 23:32 | comments(0) | - | - |